サインフォーラム東京 S&Dショウオンライン2020 〈寄稿〉村越 翔太朗氏 (株)ムラコシ工芸 東京屋外広告美術協同組合は、コロナ禍の影響により開催できなかったS&Dショウの代わりにオンライン展示会を3月1日から3月31日(16日・17日・18日の三日間はプレミアム3days)の1ヶ月に渡り開催しました。 開催に当たり、東広美では収益事業新規プロジェクトが発足、本部役員の若手を中心に、青年部サインフォーラム東京からもプロジェクトチームへの参加となり、下田一隆代表((株)エムアンドエム)および私もプロジェクトメンバーとしてお手伝いをさせていただきました。 オンライン展示会という初めての試みで、手探り状態で企画から戸島健雅チーフディレクター((株)アズマエスピー)はじめプロジェクトチームの協力の基に出展社マニュアル作り、出展社集めという準備を進めてまいりました。Webサイトの構築や掲載する文言を考える等、最初は戸惑いつつも今までにない事でしたので良い経験が出来ました。53社の企業様と3社の特別協賛出展社様に出展いただきいよいよ1ヶ月という長丁場の展示会が始まりました。 プレミアム3daysでは、会場の設営、1セクションのウェビナー、LIVEプレゼンテーションの中継をサインフォーラム東京が担当することとなりました。 会場設営ではオンラインを利用したセミナーということで、スタジオを借りることなども検討したのですが、どうせなら屋外広告会館をスタジオにしてしまおうと、会議室に化粧パネルを設置、青年部メンバー数名で殺風景な会議室が豪華なスタジオにあっという間に仕上げてしまいました。さすが看板屋と驚くほどでありました。 ウェビナーでは(株)エムアンドエム 代表取締役 下田雅敏さんを講師に「頑固職人の提灯書き文字セミナー」を開催、私も司会を務めさせて頂きました。一番最初におこなわれ、かつライブ配信という事もあり、とても緊張していましたが、下田さんのユーモアあるお話で徐々に緊張もほぐれ、掛け合いが出来きた事は良い思い出です。実際に下田さんが提灯に対して文字入れをしていく様子はとても細かな作業で、ミスのできない一発勝負はまさに職人という姿がとても印象的でした。映像が終わった後のQ&Aで色々な質問を頂く中、下田さんの提灯に対する思いや造詣の深さに関心しつつ、無事に終わった瞬間の安堵感は忘れられません。 ライブプレゼンテーションでは、機材一式を出展社のデモルームに持ち込んでの中継配信、こちらも青年部スタッフが、それぞれカメラ、音声など担当役割をこなして、何とか無事に皆様に配信ができました。 今年の十一月にはリアルでの展示会を行う予定です。現在のコロナ禍が終息して元に戻るには、まだ、暫くかかると想定されます。リアル・オンラインという異なる展示会を開催、経験し、より一層の精進に努めていきたいと思います。また今回のプロジェクトチームとして引っ張って頂いたリーダーの小林康行さん((株)コバプロ)、チーフの戸島さん、委員の宮地琢さん((株)タクミヤ)、東広美 青年部代表の下田さん、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
〒130-0014 東京都墨田区亀沢1-17-14 (屋外広告会館)